【晋】 10画 日(6) 準1級
旧字体【晉】 10画 日(6) 1級
[音] | シン |
[訓] | すすむ |
《意味》
【晋山】しんざん
僧侶が初めて正式に一寺の住職となること。
「晋山式」
【晋む】すすむ
のびすすむ。前にすすむ。
「進む」とも書く。
《字源》
もと「」と書き「(じつ)+曰(えつ)」。「」は鏃の鋳型の形。「曰」は鋳こみの流し口。ここから流しこんで鏃を作る。
:晉(甲骨文字)
「すすむ」意は「進(しん)」に当てた用法。
《字体》
『倭楷正訛』
(太宰春台)初唐標準字体は内部を口に作る「」で、正字である開成石経標準字体の「」もよく書かれていた。
『異體字辨』
(中根元圭)
「ム」と「口」はよく入れ替わり異体字となる。
「晋」は「」の行書を楷書体化した字体(「口」の部分を点二つで書いて崩す)で、1690年刊行の『異體字辨』(中根元圭)や1753年刊行の『倭楷正訛』(太宰春台)に認められるところから、少なくとも江戸時代に日本に通用していたと思われる。